muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

zupa公演「サロ・ギュラ」

会場の扉

 下北沢の小劇場楽園にて、zupa第2回公演「サロ・ギュラ〜サロメとカリギュラの印象より〜」公演4日目のマチネを観てきた。(原作=ワイルド、カミュ、構成・演出=倉迫康史)
 小劇場楽園は初めて行く劇場で、楽しみにしていた。本多劇場の地下にあるところで、今回の舞台は、アクティングスペースはほぼ正方形(それに花道がつく)、客席は2方向から舞台を観るようになっていた。
 「サロメ」と「カリギュラ」を原作にしているとのことだったが、サロメは生首がどうのこうのくらいしか知らないし、カリギュラはまったく知らなかったので(あとで人に聞いたら、酒池肉林が云々だそうで)そういった面からはよくわからなかった。
 舞台だが、特に明確な「ストーリー性」は希薄で、細かいセクションに分かれ、各々のパートは関連があるといえばありそうだし、ないといえばなさそうな、不思議な感じだった。
 起承転結がはっきり感じられなかったのだが、普段はそういうお芝居は好きではないのだが、今回は脚本がよくできていて、飽きさせなかった。特に好きだったのが、前半のところで、男と女が1人ずつ登場し、
男「(あなたは)タバコ吸うんですか?」
女「(うなずく)」
男「タバコって臭いんだよね」
男「(あなたは)香水をつけているんですか?」
女「(うなずく)」
男「香水って臭いんだよね」
(正確には覚えていないが)こんな感じのやり取り。ツボにはまってしまった。
 ラストシーン、女性の「あなたは、誰?」のセリフは、あった方がお芝居としてのまとまりはよくなると思うが、果たして本当に必要であったかどうか? (まぁでもあった方がいいのかも。)
 公演は明日まで。
●zupaのサイト(ブログ)・・・http://zupa.blog51.fc2.com/