muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

ムンク展ほか 7つの美術館、博物館など

ムンク展看板

 上野、京橋と廻りいろいろ展覧会を見てきた。上野では芸大同期の名倉ちゃんが同行してくださった。(芸大美術館を除く。ありがとうございました。)以下、見てきた順。
(1)「昆虫記」刊行100年記念日仏共同企画 ファーブルにまなぶ(国立科学博物館)
(2)ムンク展(国立西洋美術館)
(3)フィラデルフィア美術館展 印象派と20世紀の美術(東京都美術館)
(4)特別展「大徳川展」(東京国立博物館)
(5)「東京藝術大学創立120周年企画:岡倉天心 ― 芸術教育の歩み ―」展(東京芸術大学大学美術館)
(6)「東京藝術大学創立120周年企画:創作茶席「五色界」展−藝大教授陣による創作茶席・茶道具の展示−」展(同上)
(7)藝大をいろどった人々-附属図書館所蔵貴重資料展-(東京芸術大学附属図書館ロビー、およびミニ・ギャラリー)
(8)特集展示 セザンヌ4つの魅力-人物・静物・風景・水浴-(ブリヂストン美術館)
 今日は珍しく、全部の展覧会が初めてであった。ただし、フィラデルフィア美術館展は先日、京都での巡回で先に見ているので感想は割愛します。
●ファーブル
 朝一で入場。意気揚々と先日のアステカ展のところに行ったら、今回の会場は違うところであった・・・。
 最初から最後まで僕と名倉ちゃんで貸し切り状態だった。
 ファーブルの業績を追う展覧会。展示パネルに文字が多く、あまり読む気が起こらない・・・。ファーブル自身が集めた昆虫標本なども展示。
 最後は短冊(?)にメッセージを書いてくくりつけるコーナー。僕も参加した。
●ムンク展
 とてもよかったです。有名な「叫び」くらいしか知らなかったけれど(「叫び」は今回出品されていません)、大きな油彩画がいくつもあった。子供部屋の壁画(?)を頼まれたけど、依頼主の意に反して男女のキスシーンを入れてしまったためトラブルになった作品とか、興味深かった。
●大徳川展
 今日が初日なのに異様に混んでいた。(年配客ばかり・・・。)将軍家だけでなく、水戸・尾張・紀州などの徳川家のものもみんな展示。いっぱいあった。
 自分が気に入ったのは、嫁入りの調度。国宝もあった。手が込んでいる雛道具など見応えがあった。
●岡倉天心
 岡倉天心ゆかりの品を一堂に展示。有名な肖像画の「下絵」があった。天心ゆかりの人々の作品など。横山大観の卒業作品とか、有名な(切手になっている)「悲母観音」など。この展覧会はあまり印象に残らなかったなぁ。
●五色界
 芸大美術館の陳列館にて。館内に茶室がいくつもしつらえられた。しかも履き物を脱いで上がることができる。「色」がテーマになっていて、赤や黄色、黒などで統一された茶室があった。それぞれ個性があり、楽しめる。現代の茶道ってここまで来てるのね・・・。現代の茶道具もあった。
●藝大をいろどった人々
 僕も学生時代お世話になった芸大図書館内での展示。山田耕筰の時代のいろいろな資料。山田耕筰の自筆譜もあった。
 WindowsMediaPlayerで昔のSP盤の音が聞ける。大半は軍歌や唱歌などだが、山田耕筰の時代(山田が指揮したりしてる)の、今では忘れ去られた「交響曲イ長調」、「交響曲」などを興味深く聴いた。イベールの祝典曲(皇紀2600年に寄せて)もある。
●セザンヌ4つの魅力
 今日は意を決して(大げさ)「音声ガイド」を借りてみた。120分も収録されていて500円である。でも、「セザンヌの作品解説は3つしかありません」だって。とほほ。しかも、渡された音声ガイドのリストを見ても、セザンヌの項目がなく、1つも(セザンヌに関しては)聞けなかった。がっかり。
 セザンヌの小特集である。横浜美術館、ポーラ美術館、広島の美術館などから借りてきた作品と、ブリヂストン美術館所蔵のセザンヌ作品。なぜかピカソ(キュビスム)やブラック、邦人作品も並べられて、セザンヌだけではもたせられないのを救っていた。
 セザンヌはかつてとても好きだった画家だ。セザンヌの絵のジグソーパズルがないか、ネットで調べて、おもちゃ屋に電話して問い合わせたものである。(結局1つもなかったが。)
 音声ガイドは、見慣れた印象派の作品でも、理解を深めさせてくれる。絵を縁取る額縁についても言及したりしていた。特に現代作品(抽象画等)の解説はありがたかった。
 15:00からの、学芸員によるギャラリートークも参加した。今日はモネの作品について解説してくれた。ちょうどセザンヌ展もやっているので、モネとセザンヌの関係(個人的お付き合いについてなど)についても説明してくれて、よかった。当初「16:00までかかります」と言っていたが、実際には15:40には終わった。
 今日は芸大の大浦食堂で名倉ちゃんとランチした。相変わらずの「大浦の味」だった。(日替わり定食。480円也。今日はトンカツだった。)
 よく歩いたので、最後は休憩(椅子に座る)をしばしば取った。足が棒になったよ・・・。