劇団MCR公演 マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック
中野 ザ・ポケットにて、劇団MCR本公演「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」公演5日目を観てきた。(作・演出・出演 ドリル(櫻井智也))
劇場に早く着いてしまい、受付をすませたあと、隣のナチュラルローソンで一休みでもしようかと思っていたら、ローソンはローソンなのだが100円ショップに変わってしまっていてショック・・・。休憩スペースもなかった。
さて、今日の舞台は出演者の江見くんの関係で伺った。江見くんとは以前(村松英子さんの)「サロン劇場」の舞台でご一緒した仲である。MCR劇団員として頻繁に舞台に立ち、私生活では一児のパパである。今回は久しぶりに彼の芝居を観られるということで、大いに期待して劇場に足を運んだ。
劇団MCRの舞台は何度も見ているが(このブログにも記事があります)、「笑って泣ける」舞台である。今回も随所にギャグを織り交ぜながら、泣かせるシーンでは思わずうるうるきてしまった。水準の高さは毎度であり、さすがだ。
物語は、ガンで余命半年の主人公(江見くん)が、見ず知らずの女と「感覚」(痛いとか気持ちいいとか)を共有してしまうという、不思議な設定である。設定のハチャメチャさは毎度だが、それを説得力あるものにしてしまうドリルさんはすごいと思う。で、その見ず知らずの女のセックスの感覚までも「共有」してしまうのだ。
一番感動したのは、主人公の彼女が、江見くんの股間を刺激し続けるシーン。下品にもなりかねないところが、この芝居最大の崇高なシーンに仕上がっていた。(このあと主人公の彼女が号泣するところでうるうるきてしまった。)
脇を固める俳優陣も好演。福井さんはいつもの白いジャージ姿だ。(この人の(MCR舞台上の)姿で白ジャージ以外を見たことがない。)各人に見せ場があり、引き込まれた。
脚本も秀逸。ちゃんと「自分の言葉」「芝居の言葉」で、笑いあり、涙あり、緩急のついた絶妙のテンポ感。パンフレットに文章を寄せていたTBSプロデューサーの絶賛の言葉も納得できる。
演技は、舞台舞台せず、自然体であった。でもTVドラマの演技ではない。
終演後、江見くんにご挨拶して帰った。
今日は赤毛のアンなどでご一緒した、犬飼くんと観劇した。どうもありがとうございました。
公演は14日まで。千秋楽まで頑張ってください!
●劇団MCRのサイト・・・http://www.mc-r.com/