enji公演 「もうひとつの風」

　中野ザ・ポケットにて、enji第18回公演「もうひとつの風」を観てきた。公演2日目のソワレ。（作・演出：谷藤太）
　舞台を前方、後方に完全に分け、前方では｢現在｣の物語、後方（こちらがメインか）では｢過去｣というか妄想の物語が展開する。舞台は古き良き昭和時代。カレー屋｢ムスタール｣に集う客と、マンガ家志望の2人の男を取り巻くストーリー。
　前半でさまざまな"IF"を展開する。それが何回も続くのでちょっと辟易してしまったが、巧みな演出で後半は引き込まれた。だんだん現在に時間がシンクロしてくる。
　登場人物もよくキャラが立っているし、演技もよかった。店を飛び出したら事故に遭って・・・というのはちょっとベタすぎていただけないが。（暗示にとどまるが。）
　手堅い舞台だったと思う。
　今日の写真は、公演後アンケートを書くともらえる｢オリエンタルカレー｣。チャツネ付きである。
　公演は7日まで。
●enjiのサイト・・・http://www15.ocn.ne.jp/~enji/