muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

上村松園展 ほか6つの美術館、博物館

奈良の大仏

 今日は「赤毛のアン」の稽古が夜からだったので、日中美術館巡りをしてきた。午前中から出かけるため、昨日の夜は早く帰っておいて正解だった・・・。(久しぶりに朝すっきりと起きられた。)今日は1人で行動。以下、見てきた順。
(1)隅田川〜江戸が愛した風景〜(江戸東京博物館)
(2)東京復興−カラーで見る昭和20年代東京の軌跡−(同上)
(3)上村松園展(東京国立近代美術館)
(4)手探りのドローイング(同上)
(5)現代工芸への視点―茶事をめぐって(同上・工芸館)
(6)フランダースの光 ベルギーの美しき村を描いて(Bunkamuraザ・ミュージアム)
(7)岡田菊惠 画業60年のあゆみ-色彩と空間-展(松濤美術館)
(8)和田誠の仕事(たばこと塩の博物館)
 今日はすべてが初めての展覧会だった。
●隅田川
 今日が会期初日。隅田川を描いた様々な浮世絵や屏風など。江戸の昔から愛されてきたんだなぁ。広重など。明治・大正期の錦絵もあった。
 展覧会の外では、隅田川を写した写真コンテストの優秀作品が展示されていた。いい写真が並んでいたけど、どうしても「きれいな写真」、「カレンダーみたいな写真」になっちゃうんだなぁ・・・。
●東京復興
 終戦直後、GHQの占領下にあった日本、その頃の様々な資料。「占領下の日本」の刻印入りお皿は興味深かった。カラー写真が多いので、意外と古い感じがしない。
●上村松園
 「序の舞」が展示されているはずだったが、見落としてしまったようで残念。「母子像」は切手になっている絵だったと思う。よかった。
 様々な人物画。(女性画。)気品ある感じ。
●ドローイング
 なんか、薄暗い展示室にいろいろ展示されている・・・くらいの印象しかない。残念。
●茶事をめぐって
 何気に桃山〜江戸時代の茶具も見られて収穫だった。
 展示の主体は現代の茶具。今年制作の作品も多かった。古さの中にも新しさがあった。
●フランダースの光
 「知っている作家は多分1人もいないんだろうなぁ・・・」と思ったら、その通りだった。クラウスは初見ではないかも知れないが・・・。その、クラウスの影響を受けた画家多数。日本人画家の作品も出品されていた。(ベルギーの美術館所蔵だったりして。)
●岡田菊惠
 松濤美術館のサイトの表記は「菊恵」だが、展示会場では「菊惠」でした。
 東京美術学校〜芸大の初の女性画学生の1人だそう。安井曾太郎に師事。安井賞のことを、「(安井)先生の考えとは違う方向に行ってしまい、天国で嘆かれているのではないか」と書いていた。
 第1会場に最近、最新作、第2会場に過去の作品を置く趣向。今年制作の作品もあった。画風の変遷が顕著だった。近年は暖かみのある色彩で柔らかな印象。風景画、静物画など。
 個性は感じられたけど、どうなんだろう・・・。
●和田誠
 イラストレーターとして著名な人。
 新作も展示されており、和田の言葉で「新作がないと、齢が齢なので回顧展と思われてしまう」とあり、なんだか可笑しかった。
 この博物館らしく、たばこをモチーフにした作品も多数展示。かわいらしかった。
 映画監督としても活動されてるんだ・・・。
 今日はタイムスケジュールを練ってから臨んだが、やはり時間が余ってしまい、オリセンのレストランで時間を潰す羽目になった。
 東京国立近代美術館の常設展では、「切手趣味週間」の切手の絵があり、新鮮だった。(1971年か1972年の切手だと思う。貴婦人が気球の揚がるのを双眼鏡で見ている図。)
 今日の写真は、奈良の大仏。(暗くて分かりづらいが・・・。)(本文には関係ありません。)