muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

龍子とロマン主義 ほか9つの美術館、博物館

北村西望作品

 最近行ってきた展覧会。すべて1人で行動。(11)は今日行きました。以下、見てきた順。
(1)龍子とロマン主義〜神話・伝説の絵画化〜(大田区立龍子記念館)
(2)熊谷恒子の世界〜生家・江馬家と師の系譜〜(大田区立熊谷恒子記念館)
(3)リチャード・ゴーマンII(三鷹市美術ギャラリー)
(4)東大寺大仏―天平の至宝―(東京国立博物館)
(5)特集陳列「日本・中国・朝鮮の料紙」 (同上)
(6)特集陳列「ワヤン−インドネシアの人形芝居−」 (同上)
(7)ポンピドー・センター所蔵作品展 シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い―交錯する夢と前衛―(東京芸術大学大学美術館)
(8)あしたのごはんのために−田んぼから見える遺伝的多様性−(国立科学博物館)
(9)日本芸術院・大韓民国芸術院交流展2010(日本芸術院会館)
(10)北村西望 彫刻館(井の頭自然文化園)
(11)古代メキシコ・オルメカ文明展―マヤへの道(古代オリエント博物館)
 (7)は初めてではないので、感想割愛します。
●龍子とロマン主義
 龍子記念館は初めて訪れた。本人が生前、私財を投げ打って建てたそう。堂々としていて広く、立派な記念館である。
 川端龍子の大作からゆかりの品までいろいろ展示してあった。1フロアしかないので、見るのにはそんなに時間はかからない。まぁよかったです。
 1日3回、無料でお庭も公開しているそうなので、また来たいと思った。
●熊谷恒子
 こちらの記念館も初めて訪れた。熊谷恒子(故人)の家をそのまま使用している。なので、靴を脱いで上がります。
 この人は、美智子妃殿下(当時)に書道を教えた人だそう。写真もあったが、品のいいおばあちゃんだった。
 書は、優美な感じ。何が書いてあるかは判別できず・・・。
 相当お年を召してから、初めて個展を開いたそうである。
●リチャード・ゴーマン
 抽象画。温かみのある色彩でまとめられている。幾何学模様を使っている。ほとんど2000年代からの作品で、今年制作のものもあった。
 ちょっと僕には、芸術的価値が感じられなかったが・・・。現代アイルランドを代表する作家だそうだ。
●東大寺大仏
 先月訪れたばかりの東大寺の展覧会。普段は大仏殿の前にある、八角灯籠が初めて寺外に持ち出されたそうだ。
 国宝、重要文化財多数展示。見応えありました。
 CGによる大仏殿と大仏の映像は、高精細でとても美しい。建立当時の大仏殿の姿は、現在とは違っていた。色も鮮やかで、破風(?)がないです。
●料紙
 国宝があった。書体がきれい。
●ワヤン
 インドネシアの人形劇(影絵?)で使うのかな。照明を当てて影を作り出し、それも楽しめるように展示してあった。こういうのが動いたら、楽しいだろうなぁ・・・。
●あしたのごはん
 実際に植えられる稲を配っていたが、もらわなかった。明治の頃にはたくさんあった稲の品種が、現在は少ないそうである。学術的な展示。
●日本芸術院・大韓民国芸術院交流展
 通りすがりで。入場無料。
 日韓の現代アート。具象画、抽象画、彫刻、焼き物等。知っている作家(日本人)の作品もあった。こういうところで展示されているのだから、両国の画壇の重鎮たちだろう。
●北村西望
 動物園の中にある。2つの展示館と、アトリエ、3つの施設。今日の写真は、屋外にあった西望作品。(館内は撮影不可。)
 文化勲章受章者で、長崎の平和祈念像を作った人。その平和祈念像の大きなものがあり、長崎にあるのと同じ大きさかは分からないが、かなり巨大だった。全身が明るい銀色に輝いており、かなりの迫力。今の天皇が皇太子時代、この人のアトリエを訪れたそうである。
 彫刻は多数展示されており、無骨な、荒々しい感じがして独特である。
●古代メキシコ・オルメカ
 古代文明で、紀元前のものが多く展示されており、まぁまぁよかった。首飾りなどの装飾品もあったけど、あまり惹かれなかった。
 こういうのが好きな人にはいいと思う。
 龍子記念館から、熊谷恒子記念館まで、地図はあるものの、あまり道が分からなくて困っていたら、龍子記念館の女性職員が、これから熊谷恒子記念館まで行くところだというので、同行させてもらった。おかげで楽に行くことができたが、道は覚えられなかった・・・。桜並木が途中にあり、お花見の季節は大変賑わうそうである。また、その季節には両記念館とも無料公開されるらしく、今度はそれを狙って行ってみようかなぁ。