muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

平成24年度芸大作曲科演奏審査 (二重奏作品)

H24年度芸大演奏審査

 芸大の作曲科学生、1年次の提出作品は、ピアノと独奏楽器による2重奏作品である。(僕も書きました。)それを、2年次のはじめに演奏して審査する。その演奏審査を聴いてきた。会場は、芸大第6ホール。写真は、演奏前に打ち合わせする学生たち。
 開演前に芸大美術館に寄って、大浦食堂でランチしていたら、ソプラノのまきちゃんとばったり会った。
 さて、13:00から演奏審査開始だった。作曲の先生が8人お見えになったが、顔を見て分かったのは、安良岡(やすらおか)先生と野平先生だけだった。野平先生には、芸大時代、ソルフェージュで初見のクラスで見ていただいたことがある。
 現在、芸大作曲科の定員は、1学年15人だが、この日演奏されたのは14作品だった。もう誰か退学でもしたのかなぁ・・・。
 演奏審査を聴くのは、大学卒業以来初めてである。芸大3年、4年の時にも(多分)聴いてないので、20年ぶりくらいかなぁ・・・。本当に久しぶりだ。なぜ今回聴きに来たかというと、僕のかつてのお弟子さん、久保哲朗(てつお)くんの作品が演奏されるから。(会場にはお母様もいらしていて、お菓子をいただきました。ありがとうございました。)久保くんの作品は、チェロソナタだった。
 14作品の、独奏楽器の内訳は、ハープ1、ヴァイオリン3、チェロ3、オーボエ1、フルート2、クラリネット2、ファゴット2だった。
 久保くんの作品が8番目の演奏だったので、そこまで聴いておいとました。結構1作品の長さが長くて、平均15分といったところだった。
 8作品聴いてみて思ったのは、自分があまり批判的に聴いていなかった点。僕が学生の時は、あちこちけちを付けながら聴いていたものだが、丸くなったなぁ・・・。いろんな傾向の作品があったが、みな若々しく魅力的だった。特にハープ作品の出だしの鮮烈さは印象に残った。久保くんの作品も力作だった。今度スコアを見せてもらおうと思う。調性感漂うような作品もあったけれど・・・。あと、全体的に皆、要素を詰め込み過ぎかも。5あるならば、3か4くらいでもいいんじゃないかな。つい力んじゃうのは分かるけど・・・。
 学生たちは、会場の端っこの方に整列していたけど、みんなスーツだった。僕の頃は、不良みたいな格好をしたやつもいたけれど・・・大人しくなったのかなぁ。
 とにかく、この演奏審査は、芸大生にとっては晴れの場である。皆さん、お疲れさまでした。