舞台 ： ラストホラーピクチャーショウ

　今日は、下北沢のシアター711で、リブレプロデュース VOL.6「ラストホラーピクチャーショウ」の舞台を観てきました。（作：山下まさる、演出・出演：松戸俊二）公演初日でした。
　「ホラーを書いてください」とのオファーに、完成した、「ホラー映画をモチーフにしたコメディー」だそうですが・・・非常にすばらしい、大いに笑えて考えさせられるステージでした。いいお芝居を観ると、元気がわいてきます。
　最初のシーンから、「これは面白い舞台かも」・・・ピンときましたが、ラストシーンまで緩急つけた展開で、どんでん返しもあり、優れた脚本でした。「こんな展開をして、どうオチを付けるのだろう」とハラハラさせられましたが、納得のいく、いいラストシーンでした。
　物語は、往年の名作ホラー映画（キャリー、エクソシスト、13日の金曜日 etc.）をモチーフに、現実の世界と、映画の中の世界（スクリーンの中の世界）を行き来する、破天荒な設定でしたが、説得力ありました。ふんだんにちりばめられた、「ホラー映画の小ネタ」は、残念ながら分かりませんでしたが、映画通の人（ホラー映画好きの人）が観たら、どんなにかニヤリとさせられたか・・・。
　常々、「（観客を）泣かせる舞台より、笑わせる舞台の方が難しい」と思っていますが、今回はコメディーとして優秀でした。なにより、「ギャグがすべらない」点で、感心しました。
　今日が初日と言うこともあり、役者の演技はまだまだ硬かったですが、公演を重ねるにつれてどんどんよくなっていきそうな舞台です。
　公演は8月30日まで。千秋楽まで、がんばってください！！
●劇団離風霊船（リブレセン）・・・http://www.libresen.com/