726公演 「白痴」

　下北沢OFFOFFシアターにて、726公演「白痴」の舞台を観てきた。（原作：坂口安吾、脚本：ほさかよう、演出：北澤秀人）千秋楽を拝見。原作は知らない。
　白痴の若い女性と、若い青年、それを取り巻く老婆、軍人、社長などとの人間模様。
　通常のOFFOFFシアターと違い、会場中央にアクティングスペースを作り、それを両側から客席がしつらえられていた。僕はいつものアングルから観たが、向こう側で楽しんだ方が一風変わって楽しめたかなぁ。
　さて、演出が秀逸だった。特に、終盤で劇場の窓を開けて(本当に開けてしまう)、外の景色が入ってくるところ。雑多な下北沢の騒音やネオンが、まるで"借景"のようだった。白痴の女性役の人がこれで窓から身を投げれば完璧だったが、それはなかった。(冗談です。)
　演技もよく、それぞれの役者のキャラクターにはまっていた。若い役者と中年の役者たち。皆さん普段はアルバイトしてるのかなぁ・・・。
　公演は終了している。今日の写真は、山種美術館のロビーにある、加山又造の「千羽鶴」。（今日行ってきました。後日書きます。本文には関係ありません。）
●726・・・http://www.act726.com/top/index.html