muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

はらぺこペンギン公演「煩悩 IN THE SKY〜1998、夏〜」

会場に届けられたお酒

 下北沢のOFFOFFシアターにて、はらぺこペンギン第5回公演「煩悩 IN THE SKY〜1998、夏〜」二日目の舞台を見てきた。(作・演出・出演 白坂英晃)
 1998年に高校生(演劇部)で、2005年に社会人の同窓会(進路はいろいろ)という2つの時代を自由に行き来する物語なのだが、んも〜してやられたという感じだ。
 1998年の時代の高校生のありようがああなのかは知らないが、もうこちらのツボに入りまくる、「高校生ってこうだよな〜青春してるな〜」という感じなのだ。観ていてため息が出るくらい「青春」していた。1998年のヒット曲(Kiroroとか)や、まだその頃は高校生では持っている人が少ない携帯電話など、微妙な時代描写も巧み。
 役者が音楽を流すとそのまま劇伴になってしまうなど、演出も光った。今回なぜか脚本にばかり関心と感心が行って、「演出」の介在はあまり感じなかったのだが・・・。
 高校時代と社会人時代と、特に暗転なども少なくシームレスに移動していくのだが、役者たちの演技がずばっと変わるのでその巧みな演技力に驚いた。高校生は高校生らしかった・・・。(あくまでもこちらのイメージとしての、だが。)
 脚本も巧く、謎をはらませながらぐいぐいとラストまで引っ張っていく。ラストあたりはもうちょっとはしょってもよかったかなとは思ったが、最後の最後で「救い」があり、ほろりとさせられた。ラストシーンの「続き」を見たいなと強く思った。
 役者ごとのキャラの立ち方も抜群で、個性的な登場人物たちだった。
 注文を一つ。2時間かかるお芝居なら19:00開演にしてください・・・。
 公演は24日まで。千秋楽まで頑張ってください!
●はらぺこペンギンのサイト・・・http://www.pekopen.net/