muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

ジャムジャムプレイヤーズ公演「幕は下りない」

ロビーに届けられた花

 昨日のことになるが、三鷹の武蔵野芸能劇場にて、BroaderHausUnitプロデュース 劇団ジャムジャムプレイヤーズ第19回公演「幕は下りない」二日目のソワレを観た。(作・演出 小竹達雄)
 冒頭のシーン、ストップモーションで役者が現れるのを見て「これはだめかも」と直感的に思ってしまった。しかしその心配は徐々に晴れていった。
 物語は、なかなか上がらない台本の芝居を上演する劇団のストーリー。劇中劇を中心に話は進行する。
 前半、なかなか引きずり込まれないが、だんだんと脚本が面白くなっていく様子はあまり普段体験しないものだ。ラスト間近、劇中劇だけで話が進行するところは思わず引き込まれてしまった。
 役者陣の演技も堅調。演技に統一感が取れている。役者の力量もさることながら、演出のたまものだろう。
 また、音響のセンスがよい。クラシックの曲、クラシックのアレンジされた音楽をいっぱい使っていたが、音楽と演技がシンクロしていたところなど、舌を巻くばかりだ。使われていた音楽は、スメタナの「モルダウ」(アレンジバージョン)、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番第一楽章、サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」冒頭、など。
 ラストシーン、「作者」が現れて幕が下りる、というのはいかがなものだろうか。もうちょっと一ひねりがほしかったところだ。
 公演の前半は「可もなく不可もなし、かなぁ・・・」などと思っていたが、終わってみればなかなかよいものを観させていただきました、と作者に感謝したくなるような舞台であった。
 公演は今日まで。
●劇団ジャムジャムプレイヤーズのサイト・・・http://park19.wakwak.com/~jamjamplayers/