muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

「戦場のピクニック・コンダクタ」「Lovely」

本多劇場に届けられた花やお酒など

 昼は下北沢の本多劇場にて、流山児★事務所創立20周年記念公演ファイナル 日本・インドネシア コラボレーション企画「戦場のピクニック・コンダクタ」6日目のマチネを観てきた。(脚本・坂手洋二、演出・流山児祥)
 ここ何作かこの事務所の公演を観てきたのだが、今回はいまいちだった。
 まず役者の力量に差がある。小川輝晃(忍者戦隊カクレンジャーの忍者レッド)なんかはかなりいいのだが、KONTA(元バービーボーイズ)は下手だったなぁ・・・。この人は今回音楽も担当していて、舞台上で楽器の演奏もするのだがそっちはよかったので、演奏と音楽だけに専念すべきだった・・・。80歳にして60年ぶりの舞台出演という瓜生正美という人も結構微妙な演技だった。
 演出はなかなかよかったように思う。ときどきはっとさせられる場面があった。
 しかし全体としての印象はちょっと・・・。燐光群の坂手洋二の脚本ということで期待していたのだが・・・。
 舞台中央に樹木を模したセットがあり、取っ手が付いていて木の上の方で演技があったり、取っ手を使って役者が上下に移動したりする。踏み外してしまわないか、見ていてはらはらした・・・。
 公演は12日まで。
 夜は同じく下北沢の駅前劇場にて、ラブリーヨーヨー公演「Lovely」初日を観てきた。(脚本・松田屋まさき、演出・出演 久米伸明/峰明大、アレンジ・LOVELY-YOYO)
 寮制の男子学園(?)を舞台にした、酒と煙草と暴力と、女・・・じゃなくて男同士の恋愛をモチーフにした、極めて退廃的な舞台であった。男同士のキスシーンもあれば、パンツ一丁の男を殴ったり、暴力のシーンが多かった。
 で、舞台の様子であるが、暗転が多く疲れるのだ。セリフも印象に残るものが少ない。セリフの数自体多くないし。あまり起承転結的なストーリーもない。最後は役者が死んで終わるが・・・。
 暗転中や、映像に載せて役者の独白が流れるのだが、これが下手。別に声優張りにうまくなくてもいいのだが、ちょっと興がそがれるくらいに稚拙であった。
 なお、脚本家は久米伸明さんのペンネームらしい。
 公演は12日まで。
●流山児★事務所のサイト・・・http://www.ryuzanji.com
●ラブリーヨーヨーのサイト・・・http://www.lovely-yoyo.com/