空間ゼリー公演「つの隠し」
池袋のシアターグリーン小劇場で、空間ゼリー第5回公演「つの隠し」千秋楽のマチネを観てきた。(作・坪田文、演出・深寅芥)
大学教授である父親が亡くなり、これから始まる葬式に集まる家族や親戚、知り合いを通して描く物語。
脚本は、とにかく次から次へともめ事やけんかが起こり、どんどん「負」の方向へ発展していく。こういうのは個人的に好きだ。見ている人を飽きさせない。登場人物それぞれがそれぞれの事情を抱えていた。
演技は、こういった小劇場にマッチする自然体の演技。(TVドラマのような演技ではない。)こちらも好感が持てた。
構成的にやや間延びする瞬間があり、そういったところをうまくまとめられればもっとよくなったような気がした。
冒頭のシーンが戻ってきて、いっぱいのビー玉などが降り注ぐラストはとても鮮やかであった。強烈な印象を残す。
今日はいろいろなことがあって、あまり期待していた舞台ではなかったのだが、いい意味で裏切られた。来てよかった。
公演は今日まで。
●空間ゼリーのサイト・・・http://www.kuuze.com/