muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

埼玉県立近代美術館 常設展ほか

看板

 8/13のことになるが、北浦和と新宿を廻っていくつか展覧会を見てきた。以下、見てきた順。初めて行った「常設展」のみ感想を記す。
●埼玉県立近代美術館「常設展」
(1)「西洋と日本の近代絵画−個性のきらめき」
(2)「風景・窓・絵画−アーティストの視点から:母袋俊也の試み」
(3)「別所沼をめぐる画家たち−鬼才たちの青春譜」
(4)「上村次敏の世界−花迷宮から逆立ち聖堂へ」
●マンダラ展(同上)
●ポップアート展(損保ジャパン東郷青児美術館)
(1)「西洋と日本の近代絵画−個性のきらめき」
 モネの「積みわら」あり、ピカソの静物画あり、日本の近代絵画もあり、ある意味「なんでもあり」の展示。モネはよかったけどね。ポップアート展に出品されている作家と同じ人の作品があり、作風も似ていて「繋がり」を感じた。先頃収蔵されたドラクロワの絵と、モネ17歳のときの油絵がある。モネは爽やかな風景画である。
(2)「風景・窓・絵画−アーティストの視点から:母袋俊也の試み」
 前述のモネなどの作品の前に「覗き窓」を置き、そこから見てもらうという試み。覗き窓自体も「作品」として置かれている。日本画を覗き窓から切り取って見るというのはいいかも。
(3)「別所沼をめぐる画家たち−鬼才たちの青春譜」
 こういった美術館にありがちな「郷土の画家」の展示。鴻巣出身の画家の作品があり、司馬遼太郎の新聞連載の挿絵を描いていたそうだ。
(4)「上村次敏の世界−花迷宮から逆立ち聖堂へ」
 細密な植物画から、一枚の絵の中で視点が変わって「逆立ち聖堂」の絵などの小特集。テンペラなどで描かれていた。
 この日は、美術館ボランティアによる作品解説が聞けてよかった。知らない作家の知らない作品には、適度な解説があるとすごく「安心」する。