muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

桃尻犬公演 「ネコ目HYPHY!!鎮魂歌」

ネコ目HYPHY!!鎮魂歌

 今日は仕事の後、参宮橋(さんぐうばし)TRANCE MISSIONにて、桃尻犬第2回公演「ネコ目HYPHY!!鎮魂歌」の舞台を観てきた。(作・演出・出演:野田慈伸)公演2日目のソワレ。
 知らない劇場(小さい)で2時間のお芝居と聞いて、観る前からテンション下がってしまったが、開演したらどうしてどうして面白くて、こういうこともあるんだなぁ・・・と見直しました。
 学生演劇みたいな感じ(和光大学やその関係者が名を連ねている)で、学生特有の"ゆるい"雰囲気がしているのだが、それだけで終わったのなら平凡(ありがち)なのに、劇後半からは俄然熱が入って熱くなる。舞台の仕掛けも満載で、体当たり演技を見せてくれた。(客席がもうちょっとで引いてしまうところだった。)
 物語は、「24時間テレビ」と、高校生の精通(及びセックス)を絡めた、若者特有の性に関するあれやこれや。膨大なセリフ量とアンサンブルでまくし立てる。
 開演前に配られたパンフレットに、セリフが書いてあり(開演前にはそれが劇中のセリフであることは、分からなかった)、舞台上で喋るのは新鮮だった。僕にとっては初めての経験だ。
 難を言えば、ややセリフが直截的であることと、肝心なところで歌に頼ってしまうところ。セリフに脚本家の言いたいことをそのまま詰め込んだような感じで、ちょっと違和感あったのと、音楽の力は認めるけれども、もうちょっと音楽の引用を減らしてもいいのでは・・・と余計なお世話か。
 衣装(パジャマが多い)に赤い染料が染まってしまったり、舞台上に白い液体(精子を表す)をまき散らしたりと、すごかった。衣装の替えとか、どうしてるんだろう・・・。
 いろいろ考えさせられた舞台であった。若いって本当にいいなぁ・・・。
 公演は明日まで。千秋楽まで、頑張ってください!
 今日の写真は、森美術館「ネイチャー・センス展」から。(本文には関係ありません。)
●桃尻犬・・・http://momoziri.cocolog-nifty.com/1/