muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

「誰かが誰かを愛してる」「女王陛下的胡桃鉗娃娃」

ウッディーシアターに届けられた花

 中目黒にあるウッディーシアター中目黒にて、東京天然デザート第4回公演「誰かが誰かを愛してる」二日目のマチネを見てきた。(原案・鈴置洋孝、作・堤泰之、演出・月島輝)
 浜名湖を望む東名高速道路のSA、そしてそこで売られる「うなぎ大福」(うなぎパイではない)を舞台に繰り広げられるコメディである。
 まず役者の技量の差が激しい。セリフ棒読みの人がいてがっかり。カメラ小僧(オタク)役の人はうまかったが、キャラクターがはっきりしている分演じやすかったかも。
 脚本は素晴らしいというほどでもないが、ところどころよかった。ちょっと筋がひねくりすぎててわかりづらいところがあったけど。
 演出もところどころ光る。「手を握るかと思ったでしょ?」と言わせて握らない。かと思うとそのシーンの最後で握ってしまうなど。
 キャラクター的にぶっ飛んだ役があったのだが、その二人が下手で・・・。(前述のセリフ棒読みの人。)こういう役は架空の人物か? と思うくらいぶっ飛ばして演じないと見ている方が恥ずかしくなってくるというものだ。
 全体としてはひどいというほどではないが、たいした感動はなかった。
 公演は12日まで。がんばってください。
 夜は下北沢にあるOFFOFFシアターにて、女王陛下公演「女王陛下的胡桃鉗娃娃」(くるみわりにんぎょう)四日目のソワレを見てきた。(原作・E.T.A.ホフマン、作・演出 後藤英臣、演出・真澤則子)
 ・・・なんというか、感想の書きづらい、制作者が何を言いたいのか、訴えたいのかがわからない舞台だった。
 チャイコフスキーの「クルミ割り人形」をモチーフにした物語で、途中からロボットがどうのこうのなどとSFチックにもなるのだが、ストーリーに引き込まれない。
 演技はよかった。一人下手なのを除いては。
 ラスト間近で「ホワイトクリスマス」を全員で合唱するのだが、このアレンジ(既製のものみたい)がよかった。僕も今月のクリスマスコンサートで演奏することになってるので参考にしよう。
 松本あつしさんという、東京サギまがいという劇団に在籍していた人が出演していたのだが、この人の出たサギまがいの舞台を何度か見ているので懐かしく思った。
 こちらの公演も12日まで。
●東京天然デザートのサイト・・・http://www.geocities.jp/tennen_dessert/
●女王陛下のサイト・・・http://www.jououheika.com/