エレファントムーン公演「夢を見る。まどろむために」

　新井薬師前のウエストエンドスタジオにて、エレファントムーン公演「夢を見る。まどろむために」初日を観てきた。(作・演出・映像　マキタカズオミ）
　「いいか悪いか？」と聞かれたら「けして悪くない芝居」だったと思う。でも強く感じたのが、
「映像（映画）でやった方がよくねぇか？　これ」ということ。芝居に比べたら映画を観る本数は全然で、えらそうなことは何も言えないんだけど、なんか（私のイメージの中の）映画っぽいシーンが随所に見受けられたような気がする。
　脚本は多少テンポの悪いところが見受けられる。よく練られた脚本だとは思うんだけどね。もうちょっと短くなった方がよかったかも。
　演技は初日だからかやや硬い人が見受けられたが、全体に好調。特に主演格の派谷恵美さんは味わいのある、そして花のあるいい演技をしていた。聞けば僕も映画館で観た「きょうのできごと」にも出演したという。（鯨に絡む役。）TVドラマにも出ているようだが、TVにはもったいない。ぜひ映画やお芝居で大成してもらいたいと思う。背も高くて（相手役の男性より高かった）スタイルも抜群だ。
　ほかの役者さんもいい味を出している人がたくさんいた。発声のいい人もいた。
　映像は実写を交えることはなく、始まって間もなくのスタッフロールと、シーンの説明をするための文章が何度か出たのみ。（これも映画的な手法を思い出させた。）
　公演は15日まで。千秋楽まで頑張ってください。
●エレファントムーンのサイト・・・http://www.elephant-moon.com/