muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

9つの美術館、博物館を廻る

仏像展の看板

 先月は一回も美術館、博物館に行かなかったため、今日は朝一から実に9つの美術館、博物館を廻ってきた。いい命の洗濯になった。以下、見てきた順。
●国立科学博物館「YS-11 国産旅客機44年の航跡」
●東京国立博物館「仏像 一木にこめられた祈り」
●東京芸術大学美術館「日本・韓国 現代漆芸作家による漆芸の現在」
●東京芸術大学美術館「NHK日曜美術館30年展」
●東京芸術大学美術館「Good Design Award 1957-2006 Gマーク50年、時代を創ったデザイナーと100のデザインの物語―展」
●国立西洋美術館「ベルギー王立美術館展」
●国立西洋美術館「フランク・ブラングイン版画展」
●日本芸術院会館「平成18年度 日本芸術院 所蔵美術作品特別公開 こころの造形〜祈りへ」
●上野の森美術館「生誕100年記念 ダリ回顧展」
●東京国立近代美術館「モダン・パラダイス 大原美術館+東京国立近代美術館-東西名画の饗宴」
●東京国立近代美術館「ばらばらになった身体」
●Bunkamuraザ・ミュージアム「リール近代美術館所蔵 ピカソとモディリアーニの時代」
●損保ジャパン東郷青児美術館「ウィーン美術アカデミー名品展」
 それぞれの感想を記します。印象の残ってないものもあります。(今日見たばっかりなのに!)
●YS-11
 常設展の中の展示。常設展に埋もれてあまり展示がなかった。ミニチュアのYS-11がいっぱい展示されていた。
●仏像
 ほとんどが重要文化財。いくつか国宝もあった。法隆寺の仏像など。古い仏像はなんともいえない味わいがある。完成された当時は極彩色に彩られていたのかも知れない。江戸時代の円空と木喰の仏像は、なんか観光地の「民芸品」を見るような感じ。明日から展示される仏像があったり、会期後半にしか展示されない国宝の仏像もあるので、できたら再度訪れたい。
●漆芸
 工芸品。工芸科を出た人は食いっぱぐれないようなイメージがある。(知らないけど。)アートみたいな作品から、実用品みたいなものまでさまざま。
●日曜美術館
 よく知らない日本人作家の作品が多いが、中にピカソの「青の時代」の絵があったり、お宝がちょっとあった。この番組によって有名になった画家で、「田中一村」という人がいるのだが、彼の作品が2点出品されていてうれしかった。僕の兄が田中一村に感動して画集を買ったほどだ。(その昔ね。)
●Goodデザイン
 かなり昔のものもあったが、年を経るに従って現在でも十分通用するデザインのものが増えてくる。プレイステーション(初代)も展示されていた。ウォークマンとか懐かしいものがいっぱい。
●ベルギー王立美術館展
 古い時代の絵画と、近代の絵画と。マグリットの絵が印象に残った。(昼と夜の景色が混在して一枚の絵になっている。)
●ブラングイン版画展
 あんまり印象がない。版画はモノクロだし、ほとんど素通りしてしまった。
●日本芸術院
 無料だというので立ち寄っただけ。日本芸術院会員(だと思う)の年配の「大家」の作品群といった感じ。
●ダリ回顧展
 あの「ぐにゃりと曲がった時計」の絵もあった。平日の大雨というのにかなり混んでいた。展示されていたダリの言葉「私の絵を理解するだって!? 作者である私でさえ理解してないのに」というのが印象に残った。出品作品のタイトルが面白かった。たとえば、「左の窓の背後からスプーンが飛び込んでくる、死の苦しみのなかのベラスケス」等々。
●モダン・パラダイス
 大原美術館のコレクションはなかなかすごい。同内容のモチーフによる作品を、東洋の絵、一点、西洋の絵、一点と並べてみる展示は興味深かった。モネの睡蓮、ゴーギャン、などよかった。
●ばらばらになった身体
 手や腕などをモチーフにした小特集。でもあんまり印象に残っていません。
●ピカソとモディリアーニ
 今日見た展覧会の中で一番ツボにはまっていたかも。ブラック、ピカソ、モディリアーニ、クレーなど有名な作家の作品が多かった。(作品そのものより作者の名前で見てしまう。)知らない作家の作品も多かったけど。ピカソ、ブラックはキュビスムの作品がほとんど。モディリアーニは典型的な彼の作風の肖像画など。(首が長い。)
●ウィーン美術アカデミー名品展
 有名なマリア・テレジアの肖像画など。ルーベンスの作品もあった。古いヨーロッパ絵画が好きならいいかも知れない。
 東京国立近代美術館では、解説ボランティアによる所蔵品ツアーにも参加した。このツアーのことは後日書きたい。
 明日から始まる美術展も結構あるので、近いうちにまた「命の洗濯」をしてみたいものだ。今日は我ながらよく廻ったと思う。足が棒になった。