muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

スーパーエッシャー展

看板

 渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムにて、「スーパーエッシャー展 ある特異な版画家の軌跡」を見てきた。
 今日はWaTaNaBeさんと見てきたのだが、その前に早起きして「たばこと塩の博物館」も見ようと思っていたのだが、眠くて眠くてそちらはキャンセルしてしまった。
 さてエッシャー展だが、正直あまり期待していない展覧会であった。エッシャーって「だまし絵」の人であり、いくら原画(版画)を見るとはいえ、どうも・・・という印象を抱いていた。しかし、期待はいい意味で裏切られ、よい展覧会であった。
 会場入り口では、ニンテンドーDS Liteによる音声ガイドを無料で貸し出しており、好感が持てた。ただの音声ガイドとは違って、画面がありタッチペンで操作できるので直感的に操作できる。音声は男性女性2人の日本テレビアナウンサーが担当していた。
 エッシャーは1970年代まで存命していた最近の人。その作品を年代順に並べていた。よく見られる「だまし絵」は後期のものに属する。
 初期の、いわば具象絵画に当たる作品も興味深かった。緻密な描写で身近なものや風景の版画などがあった。
 だんだん、だまし絵に近い作品が出てくる。平面を組み合わせた作品など。
 会場に年譜があったが、ミック・ジャガーに、LPジャケットにエッシャーの作品を使わせてほしいとの申し出があったそうだが、エッシャーは断ったそうだ。
 この人はオランダの人なのだが、オランダの紙幣のデザインを手がけたこともあるという。(スケッチが展示されていた。)「装飾的すぎる」との理由で結局採用されることはなかったようだが。
 往年の日本の雑誌「少年マガジン」にも掲載され、当時(1970年代だったかな)の少年マガジンの実物が多数展示されていた。