muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」

日テレタワー

(今日のブログは、映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」に関するネタバレがあります。)
 映画の試写会が当たって、「俺は、君のためにこそ死ににいく」を観てきた。(製作総指揮・脚本 石原慎太郎、監督・新城卓)
 試写会というのは、日本テレビが主催の「GO!SHIODOME黄金週間 CINEMA FESTA」というもので、携帯からのみ応募できるものだった。ダメ元で応募してみたら当たってしまった。入場引換券も携帯の画面からというものである。1人から4人まで入場可だったので、母と行ってきた。
 当たってからが大変で、入場引換画面には会場がどこかも書かれていない不親切さ。問い合わせの電話もまともに繋がったのは1回だけで、あとは話し中だったり、03で始まる番号なのになぜか「電波の届かないところにいるので繋がりません」というメッセージが流れたりした。
 試写会場は汐留の日テレホール。(日テレタワー内。)新橋から日テレタワーを目指すのだが、JR新橋駅を下りてもなにも案内板とかないし、駅からは近かったのだが(地下道でほぼ直結)、2回くらい人に道を訊いてしまった。
 日テレホールは別に専門の映画館ではない。多目的ホールで、ドラマの製作発表なども行われたりするところ。今日も椅子は置き椅子であった。超満員になるかと思ったらそんなことはなくて、普通に9割方埋まっていたが、端っこの方には空席も目立った。
 一般向けの試写なので、映画本編の前に(映画館のように)他映画の予告編を見させられるかと思ったら、そんなことはなく、上映に先だつ注意事項(ちゃんと「日テレちん」のバージョンになっていた)が終わったら、すぐに本編が始まった。
 さて、「俺は〜」であるが、戦争末期、特攻隊として出撃していく若者たちと、それを見守る食堂の女将さんの物語である。
 一応、主演は徳重聡ということになっているのだが、映画自体はどちらかというと食堂女将さん(トメさん)の視点から描かれているようだ。出演者1人1人の出番の量はあまり差がなかった。
 2回くらいうるうる来てしまい、泣いてしまった。まさに特攻していく自分の息子から、サーベルを受け取る父親のシーンとか。
 血書をしたためるシーンが何カ所かあり、特攻していく若者や、女子挺身隊の女の子たちがナイフで指を傷つけるシーンがあり、そういうのすごく苦手なので下を向いてしまった。(敗戦決定後の、将校の自決シーンもえぐかった。)
 こういった戦争映画によくある、「生き残った者が後年、当時のことを忍ぶシーン」がやっぱりあったのだが(この前TV放映された「男たちのYAMATO」もこの方式)、徳重聡や窪塚洋介など、主演級の役者が生き残ったのはお約束というか、苦笑。ちょっと生き残りすぎな気がした・・・。
 なんでも、この映画に関して、パッチギの井筒監督が「戦争賛美映画だ」とか発言したらしくて、窪塚洋介が「(この)映画を観もしないで批判するな」と応酬、「バトル勃発」だったらしいのだが、単純に戦争賛美か、否かで語るべきでもないような気がした。
 一緒に行った母も、いつもなら寝てしまうのだが、今回は最後までちゃんと起きていた。(よかったと言っていた。岸惠子(トメさん役)が年をとってもきれいすぎると不満顔であった。)
 今日の来場者は、入場時にパンフレットももらったし、帰るときには缶コーヒー(ブラック/無糖)もお土産にいただいた。終わったあと別にアンケートなども集めてなかったし、どの企業が得するのか、不思議な試写会だった・・・。