muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

「水と生きる」ほか 3つの美術館

ビル内に竹林

 乃木坂、六本木、竹橋と廻りいろいろ美術展を見てきた。以下、見てきた順。
(1)「大回顧展モネ 印象派の巨匠、その遺産」(国立新美術館)
(2)スキン+ボーンズ ―1980年代以降の建築とファッション(同上)
(3)開館記念展II「水と生きる」(サントリー美術館)
(4)アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌(東京国立近代美術館)
(5)アンリ・ミショー展 ひとのかたち(同上)
●モネ展
 今日で3回目なので感想は割愛。会期終了間近ということで、平日にもかかわらず入場まで20分待ちだった。会場に入るとさらに人混みがすごく、まともに絵が見られない。最後の方の睡蓮の部屋は異常だった。
●スキン+ボーンズ
 こちらはがらがらだった・・・。建築とファッションって現代では密接な関係があるんだって。
 いろいろなドレスが展示してあって、コムデギャルソン、三宅一生は僕でも知ってるブランド、デザイナーだった。デザインが先鋭的すぎて、ファッションショー以外では着られないもの多し。メンズはジーンズが2着展示してあった。そんなに価値のあるジーンズなんだろうか・・・。
 建築は模型や写真など。さすがに実物は展示できないもんね。
●水と生きる
 「水」をテーマにした美術品の展覧会。屏風やら焼き物やら装束やらいろいろあった。平日の午後で古美術品ということもあって会場は年配の女性客ばかりだった。
 切り子細工のグラス(江戸時代)がいっぱいあり、青色が涼しげだった。
 3階会場の入口に現代美術のガラス工芸品(芸術作品)があり、サントリー美術大賞とやらを獲っているらしく、なかなか迫力があった。
 展覧会を記念して、サントリー「南アルプスの天然水」の無料サービスがあり、喉が渇いていたので大変ありがたくいただいた。なお、コールドのみでホットはありません。
 この展覧会を見たあと、新宿に移動して「ペルジーノ展」を見ようかと思ったが、4回目になるし、竹橋に移動した。東京ミッドタウン内から「乃木坂駅方面」の案内表示があったのだが、地上に出たらもう何も案内はなく、人に聞いたりしてしまって、散々歩かされたあげくようやく乃木坂駅にたどり着いた。(もうこりごり。)乗り換えが1回ですむので千代田線から行ったのだが、これだったら六本木駅から行った方がよかったかも・・・。
 今日の写真は、サントリー美術館のある東京ミッドタウン内の竹林のものです。
●アンリ・カルティエ=ブレッソン
 予備知識も何もなく、「東京国立近代美術館で何かやってるから行ってみるか」くらいの気持ちで訪れてしまった。すみません。
 だから、この展覧会が写真の展示ということも入場するまで知らなかった・・・。
 アンリ-は高名な写真家らしく、世界各地の写真がずらりと並べてあった。ヨーロッパ、アメリカ、中東、インド、中国、そして日本・・・。年代的には1940年代〜70年代のものが多かったと思う。
 中国の写真で、人物を撮っているのだが、その表情がまことに中国人らしく、唸らされてしまった。
 ポートレートも多数展示。マティスやボナール、ピカソなど著名人多数。(無名人のポートレートもいっぱい撮っているらしいが。)ストラヴィンスキーの写真が印象に残った。
 この人、画家に惹かれたこともあったらしく、各種デッサンも展示されていた。絵画的に価値があるのかどうかはわからない・・・。
 映像展示も2スクリーンあり、アンリ-のインタビューなどを流していた。写真を撮ることを(オーケストラの)指揮者に喩えて語っているのが印象に残った。奥のスクリーンでも何か流していたが、音声はフランス語、字幕までフランス語なので何が何だかさっぱり・・・。
●アンリ・ミショー展
 常設展の中の特集展示。この人は詩人であり、画家でもあったらしい。入口に「(この人の作品は)玄人好みで・・・」云々とあったが、確かに「理解」しづらい作品が並んでいた。
 フロッタージュとかなんとか素描とか、作品の作成技法がそのままタイトルになっている。鉛筆のフロッタージュなんかがあった。墨による絵なども。
 具象絵画はほとんどない。抽象絵画・・・と書いた方が近いのかも。
 「工芸館」でも常設展などやっていたようで、時間的には行けたのだが、あそこまで歩くのがかったるいし、暑かったのでパスしてしまった。本館の常設展も見たが、いつも何かしら「特集展示」があり、今回は外人の版画や邦人の写真、そして岸田劉生の「麗子像」・・・油絵や絵はがき(文章もあり)などがあってちょっと収穫・・・。
●国立新美術館のサイト・・・http://www.nact.jp/
●サントリー美術館のサイト・・・http://www.suntory.co.jp/sma/
●東京国立近代美術館のサイト・・・http://www.momat.go.jp/