muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

おちないリンゴ公演 : 遭難、

遭難、

 下北沢の小劇場楽園で、おちないリンゴ公演#8「遭難、」を観てきた。(作:本谷有希子、演出:竹内晶子)今日が初日。今回は、マイミクで国連クラシックライブ繋がりの、渡邊くんがご一緒くださった。
 脚本の本谷有希子(もとやゆきこ)は、演劇界では有名な人で、今回の「遭難、」は、鶴屋南北戯曲賞受賞作品である。演劇的には折り紙付きの脚本というわけだ。期待して劇場に足を運んだ。(もっとも、以前、鴻上尚史の「天使は瞳を閉じて」を学生演劇で観て、あまり面白くなかったこともあったので、少しの不安もあったが・・・。)
 物語は、自殺未遂(飛び降り)した中学生の母親、それを取り巻く教師4人の織りなすどろどろとした人間劇。人間の嫌な部分、嫌な心をこれでもかこれでもかと見せつける、すごい脚本だった。上演時間2時間10分とかなり長いが、一気に観てしまった。
 脚本もさることながら、役者もよかった。まるで当て書きかと思うくらいそれぞれの役者がはまっていて、迫る演技をしていた。よかったです。
 俳優1人1人に見せ場があり、お芝居ならではの展開もあり、おとなしそうな人物が豹変してしまったりと、まったく退屈させなかった。この集中力はさすが。演じていた本人たち(特に主演の女優さん)は、気持ちよかっただろうなぁ・・・。
 意味を持つ小道具や、細かい演出も光っていた。音響効果などは、オリジナルと異なるのだろうか。
 公演は28日まで。千秋楽まで、頑張ってください!
 今日の写真は、大哺乳類展から「カピバラ」。(本文には関係ありません。)
 なお今日は、埼玉県立近代美術館で「版画に見る印象派 陽のあたる午後、天使の指がそっと」を見学したが、3回目なので感想割愛します。常設展のガイドツアー(途中で離脱したけど)で、リキテンスタインの「積みわら」を解説してくれたのでよかった。また、今日もマックフライポテトL2個でランチした。3日連続かも・・・。(食べ続けてると、だんだん満腹感にならなくなる。)
●おちないリンゴ・・・http://ochinai-ringo.net/