muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

2010年度武満徹作曲賞本選演奏会

今日のプログラム

 東京オペラシティ コンサートホールにて、2010年度武満徹作曲賞本選演奏会の模様を聴いてきた。(審査員:トリスタン・ミュライユ、指揮:大井剛史、東京フィルハーモニー交響楽団)
 35歳以下、コンチェルトを除くオーケストラ作品ということで、世界30カ国から86作品応募があり、以下の4作品が演奏された。(演奏順。)
(1)ホベルト・トスカーノ(ブラジル):...FIGURES AT THE BASE OF A CRUCIFIXION
(2)難波研(日本):Infinito nero e lontano la luce
(3)山中千佳子(日本):二つのプレザージュ
(4)アンドレイ・スレザーク(スロバキア=ハンガリー):Aquarius
 ロビーに、ファイナリスト作品のスコアが置いてあったので、興味深く拝見した。「模様」のようなスコアが並んでいるかと思ったら、そうではなく、皆結構あっさりしていた。
 聴衆はすべて1階客席に集められ、8割方入っていた。2階にいるのは、審査員のミュライユ氏ただ1人。
 僕の近くの席に、池辺晋一郎氏が座っていた。
 さて、コンサートだが、1曲1曲が、特殊なオケ配置のため、1曲終わるごとに休憩が挟まった。2群のオケとか。
 聴いてみた印象は、(3)>(2)=(1)>(4)だった。山中作品は、フォルムがはっきりしていて、非常に聴き取りやすく、演奏者も気持ちよかったのではないか。
 で、審査結果は、1位(1)、2位(2)と(4)、3位(3)となった。審査員1人だけだしねぇ・・・。
 しかしみんな若くしてこれだけの作品を書くのだから、すごいなぁ・・・。
 今日の写真は、プログラム。
●審査員評・・・http://www.operacity.jp/concert/topics/100530.php