muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

麻生三郎展 ほか14の美術館、博物館

カテジナ・シェダー

 ここ最近見てきた展覧会。すべて1人で見て回った。以下、見てきた順。
(1)安部朱美 創作人形展 昭和の家族 きずな(江戸東京博物館)
(2)林芙美子と東京放浪(同上)
(3)これは本ではない―ブック・アートの広がり(うらわ美術館)
(4)麻生三郎展(東京国立近代美術館)
(5)鈴木清写真展 百の階梯、千の来歴(同上)
(6)現代の人形-珠玉の人形コレクション(同工芸館)
(7)損保ジャパン東郷青児美術館コレクション 所蔵作品展(損保ジャパン東郷青児美術館)
(8)没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった(国立新美術館)
(9)「REALITY LAB――再生・再創造」展 (21_21DESIGN SIGHT)
(10)歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎(サントリー美術館)2回目
(11)小谷元彦(おだにもとひこ)展:幽体の知覚(森美術館)
(12)MAM PROJECT 013:カテジナ・シェダー(同上)
(13)スカイ プラネタリウム 一千光年の宇宙を旅する(森アーツセンターギャラリー)
(14)幕末・明治の超絶技巧 世界を驚嘆させた金属工芸 −清水三年坂美術館コレクションを中心に−(泉屋博古館分館)
(15)開窯300年 マイセン 西洋磁器の誕生(大倉集古館)
(16)流旅転生 鈴木藏の志野(智美術館)
(17)ドガ展(横浜美術館)
 初めて行ったものに限って感想を記します。
●安部朱美
 以前見た、「与勇輝」人形展みたいだった。昭和(それも戦後すぐ、しばらくあたり)の、どこか懐かしい情景。なので、既視感が・・・。人もまばらだったし。(平日の午前と言うこともあったけど。)
●林芙美子
 古い東京のモダン。あの「放浪記」の作者である。森光子の舞台のポスターなどもあった。当時の銀座のカフェーは活気があったんだろうなぁ・・・。
●これは本ではない
 現代アート。壁ガラス一面に、図鑑から切り出した蝶の写真が貼り付けてあったりして、なんか楽しかった。ほかにも、本をモチーフにした芸術作品が沢山並んでいて、見応えありました。以前にも見た、焼き物で作った聖書とか。
 公開制作のスペースもあって、この日は何もしてなかったが、完成したら作品を見せるそうで、早く行ってなんだか損した気分・・・。
●麻生三郎
 没後10年の回顧展。東京国立近代美術館のサイトにある、作家の写真が可愛らしかった。(とっちゃんぼうやみたいな感じ。)でも、絵は暗いけど・・・。
 この人の画風が確立するにつれて、具象なんだか抽象画なんだか分からない感じになる。晩年は、ちょっと明るくなってみたり・・・。
●鈴木清
 写真展。この人の写真集から展示。すみません、あまり印象に残ってないです・・・。普通の写真展だった。
●現代の人形
 いろんな人形が並んでいた。四谷シモンのは印象的だった。焼き物の人形が多く、女性人形も多かった。
●損保ジャパン美術館 所蔵作品展
 この美術館ではおなじみ、東郷青児から、ルオー、ピカソまでいろんな作品が並んでいた。奥村土牛など、日本画も所蔵してるのね。ルオーやピカソはエッチングとかだったけど。まぁまぁよかったです。
●REALITY LAB
 触れる展示作品があって、折りたたんだのが広がったりする。ちょっと新鮮だった。
●蔦屋重三郎
 2回目なので感想は割愛。今回は音声ガイドを借りた。この美術館は、1点1点に説明文が付けられているが、それを補って、理解が深まったと思う。
●小谷元彦
 僕より1歳若いのに、森美術館で個展だなんて・・・すごいなぁ。無料の音声ガイドを借りる。説明が聞けて、なんだか安心感。
 大学では彫刻を専攻したそうだが、いろんな現代アートが並んでいた。
 特に印象に残ったのが、滝の映像をブースの中に全天周で映し出す装置。ブースの中に入れるのだが、浮遊感があり面白かった。エレベーターのように、自分がだんだん上昇/下降していくような感覚に襲われた。
●カテジナ・シェダー
 いくつもテーブルが並んでいて(今日の写真)、テーブルの裏側(天板の裏側)にも絵が描かれていたりする。なんか面白い。
 これのほかは、映像が2点。住民とのコミュニケーションにモチーフを得たものとか。
●スカイ プラネタリウム
 WEBサイトではしきりに、「従来のプラネタリウムとは違う」を強調していたが、そんなに違うとも思えなかった。
 映像展示では、星の配置を実際と同じにして、「地球」以外の視点からは星座の形がばらばらだったりして面白かった。
 また、地球から「宇宙の大規模構造」(宇宙の果て)までを、4分で旅する映像は、太陽系、オールトの雲、天の川銀河、銀河団など次々に映像が切り替わっていき、なんだかわくわくした。昔の、天文少年だった頃の自分の感覚を思い出させた。
●幕末・明治の超絶技巧
 外国向け(博覧会用)に作られたのも多い、やや「過剰」な金属工芸品。カマキリやクワガタ、カブトムシなど繊細な細工物に目を奪われた。会期終了間近だったので、平日にもかかわらず混んでいた。
●マイセン
 いろんなマイセン。東洋趣味のものもあり、多彩だった。1700年代のものが多かった。当時の王侯貴族の趣味が伺えた。こういうティーセットなんかでお茶をいただいたら、優雅な気分だろうなぁ・・・。(割っちゃわないか、気が気でもないだろうけど。)
●鈴木藏
 現代の焼き物。茶碗など。今年制作の新作も多かった。色使いが、渋くてちょっと素敵だった。食器セットなどもあって、高級料理でも盛られるのだろうか。まぁ実際に使うことは考えられないけど・・・。