muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

読売日本交響楽団第438回定期演奏会

サントリーホール遠景

 サントリーホール大ホールにて、読売日本交響楽団第438回定期演奏会<日本におけるドイツ年>を聞いてきた。(指揮・ゲルト・アルブレヒト、ヴァイオリン・藤原浜雄、メゾ・ソプラノ・加納悦子)
●ピンチャー: アン・スルディーヌ(ヴァイオリンと管弦楽のための音楽)(日本初演)
●猿谷紀郎: ここに慰めはない (2005年度読売日響委嘱作品)
●ルジツカ:ナッハクランク(日本初演)
●ラッヘンマン: タブロー(改訂版)(日本初演)
 ピンチャー作品・・・つまらない。というか糞。オケはかなり薄く室内楽的。大ホールでああいう薄いものを聞かせるというのは、CDなどでは再現できないと思うし、その点では有意義だったのではないか。オケは左右対称にピアノやハープなども両端に配置した特殊な編成。当夜の作品の中で一番「現代的」だったような気が。
 猿谷作品・・・とても耳に心地よいサウンドの現代曲。この曲に関してはステージ上で指揮者と作曲者による解説があった。説明を交えながら冒頭の部分や、ある部分の木管と金管を分けて演奏させるなど、なかなか凝った内容。こういった試みはとてもよいと思う。作品を理解する大きな手助けになる。ちなみにメゾ・ソプラノの独唱付きだ。(テキストはドイツ語。)
 ルジツカ作品、ラッヘンマン作品・・・特に印象はなし。オーソドックスな現代曲。
 義理で行ったコンサートでもないのに知り合いに4人も会ってしまった・・・。瀬山詠子先生は何度もレッスンに伴奏でうかがったのに僕のことはすっかり忘れてらっしゃるようで鬱・・・。瀬山先生は「(猿谷作品は)いい曲ね〜。加納(同作品のソリスト)が私の弟子なのよ〜。なかなか作品が完成しなくて大変だったのよ〜」とひょうひょうとおっしゃっていた。あと会ったのは芸大の作曲家の後輩3人。
 しかしサントリーホールの大ホールに空席が目立った。6割くらいしか入ってなかったのではないか。あと、休憩が二回もあって終演は21:30だった・・・。長いよ。
●読売日本交響楽団のサイト・・・http://yomikyo.yomiuri.co.jp/