muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

劇団俳協「ザ・フォーリナー」芸大21「山月記」

TACCS1179に届いた花

 昼は下落合のTACCS1179にて、劇団俳協/ラフ・ユニット公演「ザ・フォーリナー」千秋楽を観てきた。(作・ラリー・シュー、翻訳・小田島恒志、演出・伍堂哲也)
 80年代のアメリカのロッジを舞台に、悪い牧師やKKKが暗躍するのを、「ザ・フォーリナー」(外国人)という設定の”英語が話せない”外人さん(実はアメリカ人なんだけど外人のふりをする)がやっつけるというコメディ。
 脚本自体はそれほど面白いとは思わなかったが、客席からは結構笑いが取れていた。
 翻訳ものなのに、当て書きで書いたのかと思われるほど、役と役者の個性が一致していた。悪い牧師役の三村さんははまり役。
 キャサリンという女性の役の衣装が素敵だった。カラーコーディネートされていてチャーミングだった。
 公演は今日まで。
 夜は上野の芸大奏楽堂にて、〜芸大21〜第一回東京芸術大学奏楽堂企画学内募集 最優秀企画「山月記」〜光と音の無音劇〜 を観てきた。(企画・プロデュース 小池卓、作曲・佐野秀典、演出・庭野綾加)
 「山月記」という作品(よく知らないが昔の中国人の物語)を翻案した、音楽、パフォーマンス、映像を組み合わせた作品。
 パフォーマンスも映像もあまり良さがわからず、最初から音楽(オーケストラ)ばかり興味がいってしまう。
 作曲科の学生が書いただけあって無調は無調なのだが、拍節感がある部分もあるし、踊り(というほどのものでもないのだが)にも合わせるのでやや古典的な作風。劇伴といった印象。
 独奏トランペットやサックスを客席後方に設置したりして意欲的なのだが、いまいちその効果が出せていないような気がした。
 芸大の作曲の先生も何人かいらしていた。松下先生にご挨拶したのに「あ、そ。どうも」と軽くあしらわれてしまった・・・。(取り込み中だったらしい。)
●劇団俳協のサイト・・・http://www.jade.dti.ne.jp/~ghaikyo/
●山月記のサイト・・・http://www.sangetsuki.com/