muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

レベッカ・ホルン ほか6つの美術館、博物館

江戸博にて

 23日と今日、仕事前の空き時間を利用して、1人でいろいろ展覧会を見てきた。以下、見てきた順。
(1)オブジェの方へ−変貌する「本」の世界(うらわ美術館)
(2)浮世絵百華 平木コレクションのすべて 前期 これぞ浮世絵! ― 平木コレクションの優品・名品・稀品 ―(たばこと塩の博物館)
(3)いけばな〜歴史を彩る日本の美〜(江戸東京博物館)
(4)えどはくでおさらい江戸時代!−教科書で見たあの人、この絵−(同上)
(5)皇室の名宝―日本美の華 2期(東京国立博物館)
(6)古代ローマ帝国の遺産−栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ−(国立西洋美術館)
(7)レベッカ・ホルン 静かな叛乱 鴉と鯨の対話(東京都現代美術館)
(8)ラグジュアリー:ファッションの欲望(同上)
(9)MOTコレクション(常設展):「クロニクル1945,1951,1957」「アメリカの絵画 1950s・1960s」「特集展示 岡粼乾二郎」(同上)
 初めて見たものに限って感想を記します。
●オブジェの方へ
 中村宏、河口龍夫、李禹煥ら、知っている作家の出品があると言うことで、期待して足を運んだ。
 うらわ美術館は主に「本」の美術館だが、確かにいろいろな「本」が並んでいた。金属の網(のように見えた)でできた本や、陶器、砂の「本」など素材も様々。いろいろと「本」の可能性を感じさせた。
●浮世絵百華 前期
 平木コレクションから。写楽、北斎など著名人を含むいろいろな浮世絵の展示。北斎の富岳三十六景「神奈川浪うら(波がうねうね)」と「富士山に稲妻」の浮世絵はこれで何度目だろう・・・? 多分6,7回目くらいだと思う。混んでなくて間近で見ることができ、よかった。
●いけばな
 「いけばなの発表会」みたいな展覧会だったらどうしよう・・・と、少し警戒(?)しながら訪れた。
 それは杞憂で、生け花の歴史と文化をわかりやすく展示してあった。花器や肖像画、文書など。生け花の生け方を示してあったり。
 実際の生け花もあったが、造花によるものだった。
●えどはくでおさらい江戸時代
 ペリー、徳川家康など、お馴染みの「あの人」たちが勢揃いしていた。親しみやすい展示だが、複製品がやや多かったのが残念と言えば残念。
●レベッカ・ホルン
 不思議な造形。オブジェ。癒される。やっぱり現代アートは面白い。今年制作の作品もあった。
 映像作品も上映されていたが、不思議な感じで、ごく一部しか見れなかったが興味深かった。(字幕が付いていたりして、言葉の壁はあるが・・・。)
 オブジェは、日常素材なども使っている。はっとする造形だった。色鉛筆でクジャクを模していたり。
●ラグジュアリー
 ファッションの展覧会。国立新美術館や目黒区美術館の展覧会を思い出した。今回は、17世紀から現代までの様々なドレス(ファッション)を展示していた。
 目黒区美術館でも見た、「頭に船の模型が乗っかったドレス(マネキン)」にまたも遭遇。当時はこんなファッションもあったのね・・・。
 1900年代以降のドレスは、どれもモダンで素敵だった。特に印象に残ったのが、「モンドリアン・ドレス」という、モンドリアンのカラフルな抽象画をモチーフにしたドレス。
 また、リサイクル素材を手作業で「ドレス」にする一群もあった。レコードや櫛などをドレスにしていて、非常にユニーク。制作にかかる「時間」も価値の一つだそう。
 この展覧会の最後に、SONYのPS3で操作する、ハイビジョン(縦に置かれている)で、作品のドレスのズームアップを見せる装置があった。画面がきれいだった。なお、現行のPS3には、この機能はないそうである。
 会場には若い女の子が多かった。みなファッショナブルな格好をしていた。
●MOTコレクション
 多分1年ぶりくらいだと思うが、久しぶりにガイドツアーで見学。最初僕1人だけだったが、あとからもう1人増えた。
 前回までの展示とだいぶ変わっており、絵画作品の展示がほとんどだった。その中で「制作年」を特集していたり、1人の作家を特集していたりと意欲的に展示していた。
 やはり解説があると理解が深まる(気がする)。作品を見ているだけではわからない、その作品の裏話なんかも聞けるしね。
 リキテンスタインの「ヘアリボンの少女」が復活展示されていた。やはりいろんなところに貸し出されていたそうで。最終部屋の宮島達男作品は、まだなかった。
 今日の写真は、江戸東京博物館にあった、「本物」の生け花。勅使河原なんとか氏の作品。
 あと、今日は東京国立博物館の展示室内で声をかけられ、どなたかと思ったら、「かけ橋合唱団」のメンバーの方だった。奇遇である。ちょっとご挨拶した。