muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

’文化’資源としての<炭坑>展 ほか5つの美術館

象

 今日も仕事前に美術館巡りしてきた。1人で行動。以下、見てきた順。
(1)講談社野間記念館の名品(講談社野間記念館)
(2)黄庭堅・伏波神祠詩巻〜中国大書家の気に触れる〜(永青文庫)
(3)'文化'資源としての<炭坑>展(目黒区美術館)
(4)パリに咲いた古伊万里の華(東京都庭園美術館)
(5)ロシアの夢 1917-1937(埼玉県立近代美術館)
(6)MOMASコレクション[III](常設展):「西洋の美術−印象派からピカソまで」「日常に潜むもの−室内の小宇宙」「ミューズ・フォーラム:芸術と素朴―〈プリミティヴ〉なるものと現代」(同上)
 初めて見たものに限って感想を記します。
●野間記念館の名品
 横山大観があって収穫。ほかにも鏑木清方など大作家の日本画など。この美術館はスペースこそ小さいが、きれいで休憩室も完備されていてなかなかいい。ほかには、戦前の雑誌(やっぱり講談社刊かな)やその挿絵などの展示。大画家が挿絵を担当したりしている。
●黄庭堅
 平日の午前中にしては、結構混んでいた。隠れ家的な美術館なのに・・・。
 今回は、中国の書を中心に展示。重要文化財はじっくり鑑賞。字体に味わいがあった。
●炭坑展
 かなり大規模な展示。展覧会はPart1とPart2に分かれ、
Part.1-<ヤマ>の美術・写真・グラフィック
Part.2-川俣正コールマイン・プロジェクト 筑豊、空知、ルールでの展開
となっていた。もちろんお目当てで行ったのはPart2の方。MOTの「通路」展の記憶も新しい、川俣正が楽しみだった。しかし、そこにあったのはジオラマ(と作家のメッセージ)だけで、ちょっと拍子抜けしてしまった。(ジオラマは美術館区民ギャラリーの地下1階をすべて使う、大きなものだったが。)話が前後したが、いつもは目黒区民の作品発表を行う場、区民ギャラリーも、展覧会に使われている。
 Part1は、炭坑をテーマにした絵画や写真など。「炭坑」自体が前時代的なので、絵画もポスターも写真も、かなり昔風な雰囲気。そして一様に「暗い」。絵画では立石タイガー、写真では土門拳があった。
●MOMASコレクション[III]
 途中からだが、解説ツアーに参加。モネやルノワール、ピカソまで解説してもらった。
 自分が一番解説してもらいたかった、現代アートの部分もやってくれた。なんだか解説が右から左に流れてしまったが、なんとなく理解が深まった(ような)気がする。
 草間弥生もあった。あとは埼玉ゆかりの画家や、若手作家など。
 また、プリミティブアートとして、知的障害の人が描いた作品も展示。そのスペースの最後は、一見それらと同じだが、実は本職の作家が描いた作品が展示してあった。(埼玉県立近代美術館所蔵となっていた。)
 解説ツアーは最初参加者2人で、後半はガイドと僕の2人きりになった。
 今日の写真は、埼玉県立近代美術館ロビーにあった、「象」という作品。外国人作家の手によるもの。(撮影可。)