muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

シアターオーケストラ・トーキョー 演奏会

杉並公会堂

 杉並公会堂で、「シアターオーケストラ・トーキョー」演奏会があり、お客として聴きに行ってきました。指揮は井田勝大(いだかつひろ)。
 随分久しぶりに杉並公会堂に行ったと思ったら、リニューアルしてすっかりきれいになっていた。前回行ったのはブログを始める前だと思う。会場に着いてからWikipediaで調べたら、2003年に改修工事をして、2006年にリニューアルオープンしているそう。シューボックス型の、いいホールになった。
 今日はオケに乗っているファゴットの井上くんの関係で伺った。(ありがとうございました。)井上くんは芸大の同期である。また、今日ピアノで乗っていた藤原亜美さんは芸高・芸大の1級先輩である。活躍されているなぁ・・・。
 今日のプログラムは以下の通り。
♪J.S.バッハ ブランデンブルク協奏曲第5番
♪小野貴史 "ダブ・マルティテュード"−2群のオーケストラのための−(委嘱新作初演)
♪メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」
 バッハは、チェンバロではなくピアノで演奏。非常に指が回っていて、すごかった。
 小野作品は、シリアスな現代曲。2群のオケと言うことで、1管編成を左右に並べていた。前半、やや弛緩した部分があったようにも思えたが、先鋭的な響きで、17分間飽きさせず、いい曲だったと思う。最後は盛り上がって終わる。「ダブ」は、レゲエから発祥した音楽手法で、「マルティテュード」は、「群衆」、オーケストラのことだそう。(作曲者の言葉。)バロック以前の音楽様式を積極的に取り入れ、「きわめて伝統的な作曲技法に寄っている」そうである。小野さんは、学芸大学出身で、毎コン1位をはじめ、数々のコンクールで入賞している。
 メンデルスゾーンは、古典的名曲とあって、オケもよく鳴っていた。盛り上がっていた。
 指揮の井田さんは、解りやすい棒を振るなぁと感じた。ダイナミックな体の動きで、よくオケをまとめていたと思う。オケのメンバーは多分プロジェクトで、若い人が多かった。赤毛のアンでご一緒した顔があったような気がした・・・。
 会場は若い人(高校生)が多かった。客席に知っている人がいなかったので、心安らかに帰れた。