舞台 : ガラス玉遊戯公演 「星読み騙り」
下北沢「劇」小劇場にて、ガラス玉遊戯公演「星読み騙り」初日の舞台を観てきた。(作・演出:大橋秀和)
この劇団の舞台を見るのは3回目になる。前回、前々回も非常に良い舞台だったので、期待して劇場に足を運んだ。ワンパターンに陥ることなく、今回も素晴らしい舞台を見せてくれた。
物語は、何人かの生保レディ(同僚)を中心に展開する。「占い」が重要なモチーフで、「信じる・信じない」などの心理描写が巧みだった。男性陣は2人だった。
舞台セットは抽象的で、この劇場の通常の舞台配置と異なり、真ん中にアクティングスペースを取り、その両側に客席がしつらえてあった。僕は通常客席がある側から拝見した。机が2つと、椅子が8脚あるだけの舞台セットだった。
「観客との一体感を高める」ために、役者が客に占いをしたりして、そこから自然と本編に入っていった。
生保レディの「営業」が結構やばくて、こういうことが実際にあるのかはわからないが、「さもありなん」という感じだった。
主演女優さんが、ラストで激昂するところが、非常に印象的だった。
役者たちもそれぞれキャラが立っていて、演じていて気持ちよかっただろうなぁ・・・。脚本も秀逸で、言葉数が多くない所が良い。
BGMは、客入れの段階から、「ドビュッシー、ラヴェルの弦楽四重奏曲」、「モーツァルトのピアノソナタ」で、劇の雰囲気によく合っていた。
公演は28日まで。
●ガラス玉遊戯・・・http://www.garadama.net